これだけかかる諸費用
住宅購入前後には物件価格以外に「諸費用」とよばれるコストがかかります。この点も十分に考えておく必要があります。
「住宅ローンのことだけで一杯なのに、まだ考えるの?」
なんて言う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際かかるものはかかるのです。
新築物件では物件価格の3~7%、中古物件では物件価格の6~10%が一般的な目安と言われています。新築物件3000万円の7%は210万円。大きな額ですね。やはり、しっかり考えておきたいものです。
さまざまな諸経費
諸経費には住宅購入前にかかるもの、住宅購入後にかかるものがありますが、購入後にかかるものだけでも、金融機関とローン契約を結ぶための「融資手数料」、また、住宅ローンを組む場合、金融機関と「金銭消費貸借契約」を結ぶ際の契約書に収入印紙を貼る「印紙税」があります。
そのほか、万一ローンの返済が滞ってしまったときに返済を肩代わりしてくれる保証会社に支払う「保証料」があります(民間の金融機関で30年返済の場合、1000万円あたり約20万円が目安と言われています)。
また、「団体信用生命保険料」。これは住宅ローン専用の生命保険と考えると分かりやすいでしょう。民間の金融機関ではこの保険料は金利分に含まれており、あらためて保険料を支払う必要がない場合が多いですが、任意の場合は保険料を支払うことになります。
そして、「火災保険料」。補償内容や補償期間、戸建かマンションかによっても異なりますが、50万円くらいかかる可能性もあります。
住宅購入後の諸経費のうち主なものをあげただけでも、これだけの諸経費が必要になります。
また、住宅購入後には、これまで賃貸に住んでいた時には納める必要がなかった税、固定資産税、都市計画税が出てきますし、新しい住まいに越すための引越し費用も諸経費の一つです。
ランニングコストを考えましょう
さて、諸経費を考える上で欠かせないものに、自分のものとなった住まいを維持するためのランニングコストがあります。
たとえば、マンションの場合には、毎月の管理費があげられます。そして、修繕積立金。これは外壁、屋上などの保守、修繕費用のため、毎月居住者が出して積み立てるものです。
一戸建の場合はどうでしょう? マンションのような管理費、修繕積立金はありませんが、どんな家も老朽化します。そのための修繕・リフォームは避けられません。また、一戸建ての場合、新しく水道を引くためにかかる水道分担金の支払いも出てきます。
無理のないローンの返済のため、諸経費についても十分に考えることが大切です。
三木ファイナンシャルプランナー事務所【香川県】
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